教えて味のれん

@「ほろほろおかき」は、いつ誕生したのですか?

2015年、味のれん本舗では「今このときの最高の逸品をお客様に味わっていただきたい」というコンセプトで今しか会えない越後の味「越後一会」という商品シリーズを立ち上げました。 他にはないオリジナリティを持ちつつも、オーソドックスな米菓の王道とも言えるたしかな商品を提供しようというコンセプトです。 その第一弾として発売したのが「ほろほろおかき」なのです。

A「ほろほろおかき」は、プレミアムなブランドの代表格の商品ということになりますね。
どんなおかきですか?

国産のもち米を100%使用した醤油味のおかきです。カリッとしてしっかりした歯ごたえを残しながらも、噛むとほろほろと崩れていく歯もろい食感が特徴です。 昔ながらの手の込んだ作り方で、もち米の甘さとたまり醤油の絶妙な味のバランスを楽しめる逸品に仕上げています。

B「ほろほろおかき」はどのような工程で作られるのですか?

まず丸粒のもち米を水に漬けて柔らかくし、それを蒸かし、おもちを作ります。そのもちを冷やして切断し、成型したものが生地になります。 生地を焼き、最後に味付けをして完成します。「ほろほろおかき」は生地が厚いため、焼く前にゆっくり乾燥させ、じっくり寝かせてをくり返し、生地表面と内部の水分量を 均一にする必要があります。そうしないとおかきの内部に火が通る前に外だけ焼け焦げてしまいます。生地をつくるのに5日間、時間も手間もかかっています。

C厚い生地が大きな特徴なのですね。他にも特徴はありますか?

最大の特徴は歯もろい食感です。表面に入っている細かいひびも大事なポイントです。「ほろほろおかき」の表面には無数のひびが入っていますが、これは成型の工程でひびの形の突起物が出た2つのローラーの間に 生地を通すことで作り出します。これによって生地の内部や側面にもひびが入り、食べた時にほろほろと崩れるような食感を実現しています。商品開発時、さまざまなひびのパターンを試し、ひびの形状や深さ等、試行錯誤してたどり着いたものです。 また、気温や湿度、季節によってひびの入り方が変わってしまうので、その日の状況に応じて、ひびの深さを調整しています。

D焼き上げにはどのような難しさがありますか?

焼き工程では、網の上に1枚1枚、人の手で生地を置いていきます。等間隔に置かないと火が均一に当たらず、焼き加減にムラができるからです。また、強火で焼くと表面が焦げてしまったり、欠けやすくなったりするので、 弱火でじっくり時間をかけて焼き上げます。通常のおかきの何倍も時間と手間がかかります。

E味付けにはどのようなこだわりがありますか?

「ほろほろおかき」は、お米の甘さを存分に味わってほしいので生地を厚くし、外がけの味はあまり強くしていません。素朴なたまり醤油味で、お米の味の良さをどこまで引き出せるかも商品開発時のポイントでした。

Fあらゆるところにこだわりが詰まった「ほろほろおかき」は完全予約・限定生産なのですね

現在は2〜3カ月ごとに予約受付を開始し、限定数量に達し次第締め切っています。出来立てをお届けしたいという思いから、このような販売方法としています。 リピーターの方も多く、毎回早々に予定数が終了しています。昔ながらの手焼きおかきのように、たしかな素材の味をどこまで引き出せるかにチャレンジした「ほろほろおかき」を、どうぞご賞味ください。