お供物料とは?香典との違いや費用相場・マナーを分かりやすく解説

MINI COLUMN

お供物料とは?
香典との違いや費用相場・マナーを分かりやすく解説

2022.08.25

お葬式に参列するにあたって、「お供物料はどの程度持っていけばいいのか?」「またどのように包むのか?」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、お供物料の概要、香典との違い、費用相場、マナーなどについて詳しく解説します。

お供物料とは?

お供物料(おくもつりょう)とは、お葬式の際お供え物をする代わりに渡すお金を指します。亡くなった方へのしのぶ気持ちや、ご遺族への哀悼の気持ちを示すために送ります。
もともとはお菓子やフルーツ、お花、線香などをお供え物として持っていくのが主流でしたが、近年ではお供え物の代わりにお金を送るのが一般的となっています。

香典との違いは?

お供物料によく似たものとして、遺族にお金を送る「香典」があります。お供物料と香典との違いは、渡すタイミングです。お通夜・葬儀・告別式に渡すものが香典、法事・追善供養に渡すものがお供物料です。

お供物料の費用相場

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法事で送るお供物料は、お通夜や葬儀、告別式で持ち込む香典の5〜7割ほどの金額を包むのが一般的です。また金額は亡くなった方と近い関係である方や、目上の方、ご年配の方である方が高くなる傾向にあります。

お通夜や葬儀などにおける香典は、「従業員一同」など連名の形で渡されるケースも多くあります。しかしお供物料の場合は、原則連名ではなく一人ずつ送るのがマナーです。ただし家族はこの限りではないため、「家族一同」という形で用意するのは問題ありません。

立場ごとの費用相場は、以下の表の通りです。

夫婦・親子 20,000〜30,000円
親戚 5,000〜50,000円
友人・知人 3,000〜30,000円
会社内の同僚・上司 5,000〜10,000円

上記の金額は、法要の後に行われる会食の食事代金を含めたものとなっています。法要後に会食が行われない場合には、故人との関係性に関係なく一律で10,000〜30,000円ほど包むのがマナーです。

お供物料に関するマナー

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お供物料を渡す上では、いくつかの知っておくべきマナーが存在します。特に、以下のマナーには注意が必要です。

  • 封筒のマナー
  • 表書きのマナー
  • 渡し方・タイミングのマナー

封筒のマナー

まず注意すべきお供物料のマナーは、封筒(不祝儀袋)のマナーです。

封筒にお札を入れる際は、お札の表面(肖像画が描かれている方)が封筒の裏面(自分の住所や名前を書く方)に来る形で包みましょう。お札の肖像画を裏にするのは、「顔を伏せる」意味を込めるためです。

水引がプリントされたものや高級な和紙で作られたものなど、不祝儀袋にはさまざまな種類があります。不祝儀袋を選ぶ際は、中に入れるお金の額に合ったグレードのものを選びましょう。

たとえば金額が5,000円以下の場合は、水引がプリントになっているものが望ましいです。30,000円封入した不祝儀袋の場合は、紙質の良い高級なものを選びましょう。

また、封筒の中に入れるお札には新札を使用しないようご注意ください。新札は「あらかじめ用意していた」というイメージがあることから、「故人が亡くなることを予測していた」と連想させてしまい、失礼に当たるからです。

極端に汚れがあるお札は避けつつ、新札でないお札を使用しましょう。もし新札しか手元にない場合は、一度折り曲げて真ん中に折り目をつけた状態で封入してください。

表書きのマナー

続いて注意すべきお供物料のマナーは、表書きのマナーです。

表書きとは、封筒の中身の意味や送る目的・気持ちについての記載です。お供物料を送る際は、必ず表書きを忘れないようにしましょう。

お供物料の場合は、水引の上部に「御供物料」と記入して、水引の下に自分の氏名を縦に書き記します。複数人から送る場合は、一番目上の人物の氏名をまず中心に記入し、その左から名前を連ねていきましょう。

連名は、原則4人までが目安です。もし5人以上になる場合は、代表者の名前を書いた左側に「他一同」と記す形で対応しましょう。この場合は、全員分の氏名を箇条書きで記した紙を別に用意して封入するようにします。

渡し方・タイミングのマナー

最後に注意すべきお供物料のマナーは、渡し方・タイミングのマナーです。

お供物料を渡すタイミングは、法事が開始される前です。施主の方に挨拶を行う際、直接手渡しするようにしましょう。自ら仏壇にお供えするのはマナー違反となるため、控えましょう。

またお供物料を渡す際には、そのまま持参しないよう注意してください。お供物料は、袱紗(ふくさ)と呼ばれる布に包んで持っていく必要があります。袱紗は、黒や灰色、紺色、紫などの暗い色のものを使います。結婚式などで用いる明るい色合いのものを選ばないよう注意しましょう。

渡す際は、施主の前でお供物料を袱紗から取り出します。その後表書きを相手に向ける形で持ち、両手で渡します。

お供物料ではなく、お供え物を送ることもある

地域や状況によっては、お供物料ではなくお供え物を送るケースもあります。

たとえば、お供え物をみんなで分け合う風習があるという地域も存在します。お供え物の風習がなくとも、現金でのお供物料を辞退される場合もあるでしょう。辞退された場合は、お金ではなくお供え物を持参する必要が出てきますので、そのようにしましょう。

お供え物にふさわしいもの

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お供え物は、五供を送るのが基本です。五供の概要とそれぞれが持つ意味は、以下の表の通りです。

「香」 お線香・抹香 お供えをした方や周りの方の心身を清めるとされている
「花」 供花 お花のように清い心で仏様と向き合うというイメージ
「灯明」 ろうそく 仏様がもたらす慈悲の光のイメージ
「水」 亡くなった方は喉が渇くとされているため
「飲食」 食べ物・飲み物 私たちが口にするものと同じものを供えて、故人や仏様とつながることを意味する

お供え物は、フルーツやお菓子などの食べ物が特に人気です。食べ物の中でも、特に以下のような特徴を持ったお菓子はご遺族の方に安心して受け取ってもらいやすいものだといえます。

➀日持ちする
➁個包装である
➂幅広い世代に愛されている

多忙なご遺族の方に日持ちしない食べ物を送ってしまうと、「急いで食べなければいけない」と感じさせてしまうため、できるだけ日持ちするものを選びましょう。

また、お供え物は参列者の間で分ける場合もあるため、分けやすい個包装のものを選ぶのが適切です。さらに、幅広い世代に愛されている食べ物を選べば、子どもからお年寄りまで好みが分かれず美味しく味わってもらえますでしょう。

まとめ

お供物料とは、お葬式の際お供え物の代わりに渡すお金です。お供物料の費用相場は、基本的に亡くなった方と近い間柄であるほど高くなるのが通例です。

辞退された場合や地域の風習によっては、お供物料の代わりにお供え物を送る場合もあります。お供え物は、日持ちしやすいものや個包装のもの、幅広い世代に愛されやすいものが適しています。

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個包装されている商品も多数用意しているので、参列者の間で分ける場合にも重宝します。原料にこだわった国産米100%の商品ですので、老若男女問わず故人を偲び語らうときに美味しく召し上がっていただけます。お供え物に迷った際は、ぜひご検討ください。