仏壇のお供えものは何がいい?NGなものやおすすめのお菓子の選び方も紹介!

MINI COLUMN

仏壇のお供えものは何がいい?NGなものやおすすめのお菓子の選び方も紹介!

2022.07.25

仏壇にお供えものをする時に、ふさわしくないものがあるのをご存じでしょうか。お供えものには基本的なマナーがあり、仏様に失礼がないように意識することが大切です。

本記事では、仏壇のお供えものとしてNGなものとその理由を解説していきます。仏壇のお供えものにおすすめのお菓子もご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

仏壇のお供えは「五供」が基本

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仏教では「五供(ごくう)」と呼ばれる考え方があります。仏壇のお供えに使われるものは、以下の5種類です。

  • 灯燭(とうしょく)
  • 浄水
  • 飲食(おんじき)

「香」とは、主に線香を指します。仏様やご先祖様は、いい香りを召し上がるという言い伝えがあります。仏壇にお供えする線香には、供養する人の心と体を浄化する意味もあります。仏教では手を合わせる前に線香をたくと、清らかな心で仏様と対話できると言われています。

一般的には、白檀(びゃくだん)や伽羅(きゃら)などの香りの線香が使われることが多いです。近年ではコーヒーやミントの香りなど種類も豊富で、アロマをたく感覚で選ぶ方も増えてきました。また、煙が少ない線香もあるため、事情によって選びやすいようになっています。

仏壇にお供えする「花」は供花(くげ)と呼ばれており、仏様のように清らかな心であってほしい願いが込められています。また、お花の可憐さや優美さが供養する人の心を癒やすことから、古くから習慣として伝わってきました。

四十九日までは、胡蝶蘭百合などがふさわしいと言われています。忌明け以降にお供えするお花は、家族や故人様の生前の好みによって選ぶといいでしょう。ただし、バラなどの棘のあるお花は、「痛みが伴う」という意味でふさわしくありません。他にも匂いが強いものやツルのあるお花も避けましょう。

灯燭(とうしょく)

「灯燭(とうしょく)」は、仏壇のお供えするろうそくです。主に線香に火をつける際に使われますが、それ以外にも二つの意味があります。

一つ目の意味は、世の中を照らすことです。仏教ではろうそくの火で現世を照らすことで、仏様があの世から私たちを見守ってくれると言われています。また、ご先祖様の霊がこの世に戻ってくるとされるお盆には、道に迷わないように足元を照らしていると言い伝えられています。

二つ目の意味は、供養する人の煩悩を祓うためです。ろうそくの灯りで心の闇を照らして、迷いや苦しみの原因を取り除くと言われています。

浄水

仏教では仏様も喉が渇くと言われているため、水は不可欠です。生きている人と同じように水を飲み、乾いた喉を潤すと考えられてきました。古来では湧き水や川の水が使われた歴史もありますが、現代では水道水を使えば問題ありません。

浄水には仏様の飲料水という考え方の他に、心身をお清めする意味もあります。例えば、神社に設置してある「手水舎(ちょうずや)」や川で行う「禊(みそぎ)」なども、水で穢れ(けがれ)を落とすことが目的です。

このような理由から、水はお供えものの中で非常に大切だと言われています。仏壇の水はこまめに交換して、お供えするようにしましょう。

飲食(おんじき)

仏壇にお供えするご飯は、「飲食(おんじき)」または「仏飯(ぶっぱん)」と呼ばれます。お供えする際は炊き立てのご飯がいいとされており、立ちのぼる湯気が仏様のご馳走になると考えられてきました。家族が普段食べているものをお供えするため、お菓子や果物なども一緒に添えるのが一般的です。

「飲食」には、生きている人たちが日頃の感謝を示す目的もあります。お供えしたご飯を下げた後は、冷えてしまう前に家族でいただきましょう。ただし、カビや食中毒などが心配な時期は、無理に食べなくても問題ありません。衛生面を考えてご飯にラップをかけるのは、失礼にあたるので控えましょう。

仏壇のお供えにNGなもの

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仏壇にお供えする食べ物には、避けるべきものがあります。故人様が生前に好んで食べていたとしても、お供えものではタブーとなることがあるので気をつけましょう。ここからは、お供えものにふさわしくないものと、その理由について解説します。

肉・魚

仏教では殺生を禁じているため、肉や魚はお供えものに好ましくありません。「四つ足生臭もの」とも呼ばれることがあり、基本的にタブーです。

故人様が肉や魚を好んで食べていた場合は、お供えしてあげたい気持ちもあるかもしれません。その場合は、調理したものをご飯と一緒に短時間お供えするなどの工夫をしましょう。

香りのきついもの

仏教では、修行の妨げにならないように香りのきついものを控えます。具体的には「五辛(ごしん)」と呼ばれる農産物のことで、ニンニク・ネギ・ニラ・らっきょう・はじかみを指します。仏様は食べ物の香りを召し上がると言われているため、「五辛(ごしん)」が使われている料理を避けるようにしましょう。

傷みやすいもの

お供えものに果物を選ぶ際は、傷みやすいものを避けた方が無難です。例えば、みかん・いちご・桃・ぶどうなどが挙げられます。また、りんごやバナナはエチレンガスを発生させて他の果物を熟成しやすくさせますので、多種類の果物をお供えする際は注意しましょう。

お供えする数は、死や苦しみを連想させる「4・9」を避けるのがマナーです。これは果物以外にも当てはまるので、覚えておくと間違いありません。

仏壇のお供えにおすすめのお菓子の選び方

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仏壇にお供えするお菓子は、どんなものでもいいわけではありません。お菓子を下げた後のことを考えて選ぶのが失敗しないコツです。ここからは、仏壇にお供えする際のお菓子は、どのような基準で選べばいいのかをご紹介します。

➀日持ちするもの

一つ目は日持ちするものを選ぶことです。賞味期限が短いお菓子を選んでしまうと、家族の人数によっては食べきれないことも考えられます。また、常温保存できないものは、冷蔵庫のスペースがなくなり不便に感じる方も少なくありません。できるだけ賞味期限が長く、常温保存できるお菓子を選びましょう。

➁分けやすいもの

二つ目は、分けやすいお菓子を選ぶことが挙げられます。仏壇にお供えしたお菓子は家族や親戚・知人で分けることも多いため、個包装になっているものがおすすめです。また、子供からお年寄りまで喜んでもらえるように、できるだけ万人受けするお菓子を選ぶと間違いないでしょう。

➂高価すぎないもの

三つ目は、高価すぎる品物を選ばないことです。法事や法要でお菓子を持参する際は、3,000〜5,000円を目安に選ぶのがマナーと言われています。

故人様やご遺族からお世話になった場合は、できるだけ高価な品物を送りたいと思っている方もいるかもしれません。その際は、予算を8,000円程度に抑えて選びましょう。

まとめ

仏教では「五供(ごくう)」と呼ばれる考え方があり、仏様はお供えものの香りや湯気を召し上がると言われています。また、お供えものには日頃の感謝の気持ちをお伝えし、家族でおいしくいただくことができるとお話ししました。地域や風習によって違いはありますが、肉や魚、香りの強い野菜などを避けてお供えするようにしましょう。

『新潟味のれん本舗』では、仏壇のお供えものにふさわしい商品を取りそろえています。炊きたてのご飯の美味しさを追求し新潟の工場から全国へ直送し、せんべいの原料であるお米にもこだわり続けてきました。せんべいの袋を開けた時に立ちのぼる香ばしさも、仏様に喜ばれるのではないでしょうか。仏事用のし紙も無料でご用意できますので、仏壇のお供えものにぜひご利用ください。