お墓参りのお供え物の選び方|お供えに関するマナーも解説します

MINI COLUMN

お墓参りのお供え物の選び方
お供えに関するマナーも解説します

2022.10.27

お墓参りのお供え物を選ぶとき、どのようなものがふさわしいか迷う人は多いのではないでしょうか。また、お墓参りが終わった後の取り扱いに悩むケースもあると思います。

そこで今回はお墓参りのお供え物について、選び方や避けるべきものなどの基本マナーを解説します。お墓参りが終わった後の取り扱いについても説明しますので、ぜひ参考にしてください。

お墓参りのお供え物の意味

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お墓参りでお供え物をする主な理由は、故人に感謝の気持ちを伝えるためです。故人が好きだったものや思い出深いものをお供えすれば、故人のご冥福をお祈りできます。また、ご自身や家族が元気に暮らせていることを伝える意味もあります。

故人やご先祖様がお供え物を直接口にすることはありません。お供え物はあくまで感謝を伝えるために用いられるため、帰るときに持ち帰るのが一般的です。

お墓参りのお供え物は「五供」が基本

お墓参りのお供え物には「五供(ごくう)」と呼ばれるものがあります。お墓参りのお供え物に使われるものは、主に以下の5種類です。

  • 灯燭(とうしょく)
  • 浄水
  • 飲食(おんじき)

「香」とは、線香を指します。仏様やご先祖様は良い香りを召し上がるという言い伝えがあり、線香がない時代は香木と呼ばれる木を燃やしていました。

線香や香木の香りには、供養する人の心と体を浄化してくれる意味もあります。仏教では線香の香りは仏様のごちそうと考えられており、食べ物をお供えするのと同じ意味も含まれます。

線香は、白檀(びゃくだん)や伽羅(きゃら)などの香りが多いです。近年ではお香をたく感覚で選ぶ人も増えてきましたが、お墓参りではシンプルな香りのタイプを選ぶと間違いありません。

お墓にお供えする「花」は供花(くげ)と呼ばれており、故人の霊が宿ると言われています。土葬が主流だった時代には樒(しきみ)という毒のある植物をお供えし、動物から遺体を守っていたという言い伝えがあります。なお、現代では薔薇などのトゲのあるお花は「痛みが伴う」という意味からタブーとされていますので気をつけましょう。

四十九日までは、菊や胡蝶蘭、百合などをお供えするのが一般的です。忌明け以降にお供えするお花は、ご家族や故人の好みによって選ぶと良いでしょう。ただし、匂いが強いものやツルのあるお花も避けるのがマナーです。

灯燭

「灯燭(とうしょく)」は、線香に火をつけるためのろうそくです。線香に火をつける以外にも、さまざまな役割があります。

一つ目は、お墓参りに来た人の顔を照らすことです。故人の霊が来てくれた人の顔を見ることで安心する意味があります。二つ目は、故人の霊が迷わないための灯りです。故人の霊が現世に来る際に、暗闇の中でお墓の位置を探し出せるようにする意味があります。三つ目は、供養する人の煩悩を祓うためです。ろうそくを見つめることで悩みや苦しみを手放し、悟りの境地に到達できると言われています。

浄水

「浄水」とは清らかな水のことです。水には心身や場を清める言い伝えがあります。また、仏教では仏様も喉が渇くと言われているため、きれいな水は欠かせません。古来では湧き水や川の水が使われていましたが、現代では水道水やミネラルウォーターでも問題ないと言われています。

飲食

「飲食(おんじき)」とは、お墓にお供えする食べ物です。一般的には、お菓子や果物をお供えします。お墓に直接おかず、懐紙やハンカチの上におきましょう。

「飲食」には、生きている人たちが日頃の感謝を伝える意味があります。お供えした食べ物は、お墓参りが終わったら持ち帰るのが一般的です。参列者で分けることも多いため、持ち帰りやすいものやかさばらないものを選ぶと良いでしょう。

お墓参りのお供え物の選び方

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お墓参りのお供え物には、故人が生前に好きだったものや季節感のあるものを選ぶと良いでしょう。また、お供え物を下げたときに食べやすいものもおすすめです。
おすすめのお供え物を4つ紹介します。

おすすめのお供え物➀:お菓子

お供え物に最もおすすめなのはお菓子です。個包装されているものが多いため、お墓にお供えした際にも衛生面でほとんど気になりません。

また持ち帰った後に分けやすく、いつでも食べやすいのが特徴です。特にせんべいは老若男女から愛されているため、故人が好んで食べていたものであれば話に花を咲かせられるでしょう。

おすすめのお供え物➁:花

お墓のお供え物にはお花もおすすめです。忌明け後は故人や家族の好きなお花で問題ありませんが、迷った場合は菊や胡蝶蘭などを選べば間違いありません。

おすすめのお供え物➂:タバコやお酒

故人の嗜好品をお供えしたい場合は、タバコやお酒もおすすめです。普段口にしていたお菓子なども一緒に添えると、故人も喜ぶでしょう。

ただし、タバコに火をつけてお供えする場合は、帰る際に火の後始末をするのを忘れてはいけません。また、宗派によってはタバコやお酒はNGとなる場合があるため、必ず確認しておきましょう。

おすすめのお供え物C:食品キャンドル

生ものや生菓子などをお供えするのが難しい場合は、食品を模したキャンドルもおすすめです。見た目も本物に近く、食べ物の香りがするなど故人との思い出に浸れるでしょう。また、火をつけるとまるで故人が食べているような気分になるため、大切なお墓参りに花を添えてくれます。

お墓参りのお供え物に関するマナー

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お供え物は、ご先祖様に感謝の気持ちを伝えるためのものです。お菓子や飲み物に限らず、お墓にお供えする際にはいくつかマナーが存在します。

具体的にどのような点に注意すべきかを解説するので、参考にしてください。

➀お墓に直にはおかない

お供え物はお墓に直接おかないようにしましょう。直においてしまうと、持ち帰る際に衛生面が気になるからです。故人やご先祖様にきれいな状態で召し上がってもらうためにも、懐紙やお盆などを準備しましょう。

➁飲食物は持ち帰る

お墓にお供えした飲食物は、必ず持ち帰るようにしましょう。お供えした食べ物がカラスなどに荒らされ、周囲のお墓や近隣に迷惑をかけてしまうからです。お墓参りが終わったら、自宅に持ち帰るか参列者と分けるようにしましょう。

➂「五辛」や「肉・魚」は避ける

お供え物で避けた方が良いものとして、「五辛(ごしん)」があります。仏教では、五辛とはネギ・らっきょう・にら・ニンニク・しょうがを指します。これらの辛みが強い野菜は選ばないようにしましょう。

また、「肉・魚」も殺生をイメージさせるため、お供え物にはふさわしくありません。故人が好きだった場合は、食品キャンドルなどで代用するのがおすすめです。

まとめ

お墓参りでお供えをするのは、故人やご先祖様に感謝の気持ちを伝えるためです。匂いの強いものや生ものなどを避ければ問題ありませんが、持ち帰りがしやすいように個包装のお菓子などを選ぶと良いでしょう。

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