お彼岸のお供え物の定番は?表書きやのしに関するマナーについても解説します

MINI COLUMN

お彼岸のお供え物の定番は?
表書きやのしに関するマナーについても解説します

2022.11.25

仏事であるお彼岸には、お供え物をする習慣があります。お彼岸の定番として用いられているお供え物にはどんなものがあり、いつまでにお供えする良いのでしょうか。

本記事ではお供え物の金額相場や、掛け紙に関するマナーも交えながら、お彼岸の定番のお供え物を7つご紹介します。

お彼岸のお供え物とは?

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お彼岸とは、法要を行ったりお墓参りでお供え物をしたりする期間であり、3月と9月の年2回訪れます。お供え物はご先祖様や神様のため用意しますが、お供えした後は持ち帰って自分たちで食べましょう。

定番は「ぼたもち・おはぎ」ですが、お供え物の内容に決まりはありませんので好きなものを選んで構いません。また、お彼岸は春分の日と秋分の日を挟んだ前後3日間であり、お供え物はこの期間に持参します。

お彼岸の定番のお供え物は?

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お彼岸の定番のお供え物は、以下の7つです。

<お彼岸の定番のお供え物>
・ぼたもち・おはぎ
・お菓子
・果物
・そうめん
・ジュース
・花
・線香

それぞれの特徴について解説します。

ぼたもち・おはぎ

お彼岸で定番のお供え物として古くから用いられてきたものが、「ぼたもち・おはぎ」です。どちらも「もち米」と「あんこ」を使ったお菓子であり、見た目と味もほとんど違いがありませんので、基本的には同じものと考えて良いでしょう。

ぼたもち・おはぎは日持ちしない生ものであるため、自宅の仏壇に供える場合が多く、訪問先に持参することはほとんどありません。

お菓子

ぼたもち・おはぎ以外のお菓子もお供え物の定番です。特に「最中」や「どら焼き」、「まんじゅう」などは良くお供え物に選ばれていますが、ぼたもち・おはぎと同じように日持ちしませんので気をつけましょう。

最近では、クッキーやせんべい、おかきといった分けやすいお菓子もお供え物として活用されています。焼き菓子なら保存しやすく、個包装されているものも多いため衛生的です。

果物

季節の果物もお彼岸のお供え物として選ばれています。ただし、9月のお彼岸は傷みやすいため、お彼岸の期間に日持ちさせるのは難しいでしょう。お供え物として果物を選ぶ場合は、常温でも長持ちしやすい「りんご」や「メロン」がおすすめです。

そうめん

「そうめん」もお彼岸のお供え物の定番の1つです。そうめんは紐に見立てられることから「仏様の荷物をまとめるもの」という意味があり、仏事全般で広く用いられる食品です。日持ちしやすく保存が簡単で、精進料理に使われることも多いため、お彼岸にふさわしいお供え物のひとつと言えます。

ジュース

ジュースもお供え物に向いています。ジュースは老若男女から人気が高く、日持ちしやすいこともメリットです。同じ理由で果物の缶詰を選んでも良いでしょう。

ただし、ビールやワインなどのお酒はお供え物としておすすめできません。仏教では、仏様にお酒を捧げるのはタブーとされているため、お彼岸のお供え物としては不向きです。

お彼岸の時期に適した花をお供え物に選んでも良いでしょう。花は普段から仏壇に飾ることもありますが、お彼岸ではより壮大なものを選ぶのが一般的です。お彼岸の時期になると、フラワーショップにお彼岸用の花束が多く並びますので、その中から故人のイメージに合ったものを選ぶことをおすすめします。

線香

線香は仏事において幅広く利用でき、お供え物には欠かせません。また同じ理由で「ろうそく」もおすすめですので、この2つを組み合わせたセットも百貨店などで販売されています。

お彼岸のお供え物の金額相場

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お彼岸のお供え物の金額相場は、3,000〜5,000円です。これ以上高価なものを選んでしまうと、相手に「お返しをしなければならない」というプレッシャーをかけてしまいかねません。定番のお供え物から選ぶ場合は、この金額の範囲を目安に購入しましょう。

ただし、お供え物料として現金を手渡す場合には金額相場が上がり、10,000〜50,000円程度が一般的です。また、地域によっては現金と品物を両方手渡すこともあります。風習によっても異なるため、分からない場合は年長の親戚などに聞いてアドバイスを受けましょう。

お彼岸のお供え物の掛け紙に関するマナー

お彼岸のお供え物の掛け紙に関するマナーとして知っておくべき点は、以下の3つです。

<お彼岸のお供え物の掛け紙に関するマナー>
・のしは不要
・表書きには「御供」と記載
・水引の色に注意する

順番に詳しく解説しますので、それぞれの項目をチェックしていきましょう。

のしは不要

お彼岸のお供え物にのしは不要です。のしは基本的に慶事に用いるものであるため、弔事であるお彼岸には不適切です。百貨店などでお供え物を購入する際に、のしの有無について尋ねられた場合は、不要である旨を伝えましょう。

お彼岸の際に使うのは、のしではなく「掛け紙」です。掛け紙には表書きと水引だけが印刷されており、のしの右上に記されている「のしあわび」は印刷されていません。表書きと水引の色にもルールがありますので、この後の項目で解説します。

表書きには「御供」と記載

お彼岸のお供え物の表書きには、「御供」または「お供え物」と書きましょう。表書きとは、掛け紙の上部分の中央に記されている名目です。表書きは何を目的に贈り物をするのかによって、書き方が変わります。誤って「御祝」など、慶事の表書きを書かないように注意しましょう。

また掛け紙の下部分の中央には、贈り主のフルネームを記入します。会社名などを併記する場合は、名前の右上に小さく記入しましょう。連名で贈る場合は、目上の人から順番に右から記入するのがマナーです。立場や年齢が同じならば、右から五十音順で記入しましょう。

水引の色に注意する

水引の色や形、本数にも意味があります。お彼岸のお供え物にふさわしい水引は、「黒白」または「双銀」で結び切りのもの、そして偶数の本数を選びましょう。結び切りには「繰り返さないように」との願いが込められています。また偶数は弔事、奇数は慶事で使い分けられているため、4本など偶数の水引を使いましょう。

なお、水引の色は地域によって異なる場合があるため注意しましょう。たとえば関西地方では、黄色と白の水引もお彼岸で用いられています。気になる場合は詳しい親族などに確認し、他の人と合わせるようにしましょう。

まとめ

お彼岸のお供え物として多く用いられているのは、ぼたもち・おはぎから線香までさまざまです。基本的には消えもので、かつ日持ちするものを選ぶと良いでしょう。また、お供え物の掛け紙にはいくつかのマナーがあるため、適切なものを選んでください。

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