出産が知らされると、双方の実家や親せき、友人、職場の方などからお祝いが届きます。
生後１か月のお宮参りのころに、お祝いを頂いた方たちに、内祝いを贈ります。時間がたってからお祝いをいただいたときは、すぐに内祝いとしてお返しをしても大丈夫です。

本来、内祝いには内輪のお祝いと、自分の家の慶びごとを贈り物に託して表すという意味があります。昔は、赤飯や紅白のお砂糖などを、お祝いを頂いたかどうかに関わらず配ったものでした。しかし、先に内祝いを配ったのでは、お祝いの催促ともとられかねないので、最近は、お祝いのお返しとして贈るのが一般的になりました。

内祝いで贈る品物は、食品や、タオルなどの日用品がよく選ばれています。どの年代の方にでも喜んでいただけることがポイント。定番のおせんべい、焼き菓子などのお菓子詰め合わせや、タオルセット、カタログギフトなどが人気です。
食品なら予算に合わせて選びやすいのが魅力です。
職場の方などから連名でいただいた場合にも、個包装のお菓子などがとても便利。気を遣わせずに、気軽な値段でお礼の気持ちを伝えることができておすすめです。

一般的にお祝いにNGとされているものは出産内祝でも避けましょう。お別れを連想させるハンカチや、弔事に使用される日本茶はタブーとされています。

出産内祝には、地域の風習やしきたりなど決まり事がある地域もあります。親戚や周りの方々に確認しながら選びましょう。

本来は「お返し」ではないため、一律に同じものを贈ることもありますが、慣例として、頂いたお祝いの2分の1から3分の1程度が予算の目安となっています。
親戚や身内から高額のお祝いを頂くことも珍しくありませんよね。この場合は、お返しが高価すぎるとかえって失礼になる場合があるため、目安にこだわらず感謝の気持ちをお届けしましょう。

表書きは「内祝」または「出産内祝」とします。
名前は、お披露目の意味も込めて、赤ちゃんの名前を書きます。
水引は、何度繰り返してもうれしい事に用いられる「蝶結び」を選びましょう。

お祝いを頂いた方へ内祝いを贈るときは、感謝の気持ちを伝えるメッセージカードなど挨拶状を添えましょう。
品物をただお送りするよりも、しっかりとお礼の気持ちが伝わります。
赤ちゃんの誕生を喜んで頂いた方に、「ありがとう」を言葉でも伝えたいものです。