お中元の手紙の書き方とは?文例やマナーを紹介

MINI COLUMN

お中元の手紙の書き方とは?文例やマナーを紹介

2023.04.17

「ビジネスやプライベートでお世話になったあの方にお中元を送りたいけど、どうやったら良いのだろう」と悩んでいる方に向けて、お中元の手紙の書き方を紹介します。
お中元は、日頃お世話になっている方に向けて感謝の気持ちを込めた贈り物です。
そこで失礼にならないように最低限のマナーを把握しておきましょう。
この記事では、シチュエーション別に使えるお中元の手紙の文例、マナーをわかりやすく解説していきます。

お中元の手紙の文例とは?

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お中元は、上半期の感謝の気持ちを伝えることが目的の贈り物です。夏場に贈るものであるため、夏の暑さについて言及する言葉が必要です。

暑い夏を過ごすうえで、体調を崩さないようにと相手の健康を気遣っている旨が伝わるような文章を添えましょう。

お中元の添え状とは?

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お中元の添え状とは、お中元を郵送ではなく直接持参して渡すときに書くものです。
送り主が直接渡すため、郵送する場合に記載が必要なお中元が届く時期についての言及は不要です。

お中元添え状の一筆箋とは?

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お中元添え状に使うのは、お中元の品物に合わせて、夏の暑さを忘れさせてくれる朝顔や風鈴など季節感のある絵柄のある一筆箋が最適です。
縦18センチ、横8センチほどの縦長の短冊型の細長い便箋に挨拶の言葉を綴りますが、一般的なB5サイズと比較すると文字を綴るスペースは5分の1ほどです。
必要最低限の挨拶の言葉でも、直筆で書くことで相手への感謝と健康への願いが伝わります。

お中元手紙の流れとは?

お中元の手紙の書き方には一連の流れが決まっています。
以下の手順を参考にして書き進めましょう。

  • 時候の挨拶
  • 相手を気遣う言葉
  • 日頃の感謝やお礼の言葉
  • お中元を贈った旨
  • 相手の健康を願う言葉
  • 締めの言葉

それぞれの言葉について解説します。

時候の挨拶

初めに時候の挨拶として、手紙では季節を表す一文を「拝啓」の頭文字の後ろに続けて綴ります。
よく使われるのは暑さに関連する文章です。

  • 暑さが一段と厳しくなって参りました。
  • 暑中お見舞い申し上げます。
  • 盛夏の候、皆さまには益々ご健勝のことと存じ上げます。

上記のような表現が一般的には用いられます。

相手を気遣う言葉

時候の挨拶のあとは、お中元を贈る相手の健康や、仕事面での近況を尋ねる文章を綴ります。

  • ○○さまにおかれましては、ますますご健勝にお過ごしのこととお慶び申し上げます
  • お元気でお過ごしでしょうか

上記のような表現で、相手方へ気遣うような言葉を再度添えます。

日頃の感謝やお礼の言葉

続いては、日頃からお世話になっていることへの感謝の気持ちを伝えます。

  • 平素は、格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
  • 平素はひとかたならぬご厚情を賜りまして、心より感謝いたします。
  • 平素は公私にわたり何かとお心にかけていただき、あらためてお礼申し上げます。

ここでお中元を通して久しぶりにやりとりをする相手であれば、しばらく顔を出せていないことに対する詫びの言葉を添えましょう。

  • 以前お会いして以来、すっかりご無沙汰してしまい、本当に申し訳ございません。
  • 本来であれば直接お伺いしてご挨拶申し上げるべきところ、誠に申し訳ございません。

お中元を贈った旨

感謝とお詫びの言葉を述べたら、本題としてお中元を送った旨を伝えます。

  • 早速ではございますが、心ばかりの品を、日頃のお礼までに、◯◯百貨店からお送りいたしました。ご受納いただければ幸甚に存じます。
  • さて、本日は日ごろの感謝のしるしといたしまして、心ばかりのお中元の品をお送りいたしました。何卒お納めくださいますようお願い申し上げます。
  • さて、本日はお中元のしるしまでに、○○を別便にてお送りいたしました。お口に合うとよろしいのですが。

ただお中元の贈り物をしたというだけではなく、謙遜する言葉を添えることを忘れないようにしてください。この時に、お中元の商品を選んだ理由・配送会社・具体的な配達日時なども、可能な範囲で書き添えましょう。

相手の健康を願う言葉

手紙の終盤に差し掛かったところで、再び相手方の健康を気遣う言葉を綴ります。

  • 暑さ厳しき折、ご自愛くださいませ。
  • 時節柄、くれぐれもお身体にはお気をつけくださいませ。
  • 末筆ではございますが、貴社のますますのご発展と皆さまのご健勝を心よりお祈り申し上げます。

3つめの文章のように季節と関係のない言葉であっても問題ありません。

締めの言葉

お中元の手紙の締めの言葉として、これで手紙が終わること、これからもよろしくお願いしますという意味を込めた文章を綴ります。

  • 略儀ながら書中をもちましてお中元のご挨拶を申し上げます。
  • お中元のご挨拶まで。

相手によって「敬具」「謹白」などの言葉を最後に付け加えるとより丁寧になります。

お中元手紙の例文を紹介

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お中元の手紙の例文は、シチュエーションごとに異なり、以下のように使い分けられます。

  • 上司に向けた文例
  • 先生・恩師に向けた文例
  • 娘の嫁ぎ先に向けた文例
  • ビジネス相手に向けた文例
  • 友人に向けた文例

それぞれのシチュエーション別の例文を解説します。

上司に向けた文例

日頃からお世話になっている身近な上司や仕事での目上の方にお中元を送るのであれば、具体的に相手の名前を添えると印象が良くなります

具体的なエピソードなどを書いてしまうとしつこく感じてしまう場合もあるため、凡用性の高い一般的な挨拶状の内容で問題ありません。

先生・恩師に向けた文例

先生や恩師に向けてお中元を送るのであれば、先生との関係性にもよりますが、ビジネス関係の目上の方より少し噛み砕いた言い回しでも問題ありません

教室に通っているのであれば、上記のように印象的なエピソードを一つ添えてもオリジナリティあふれる手紙となり素敵です。

娘の嫁ぎ先に向けた文例

親族間でのやりとりであれば、ビジネス関係のやりとりほど硬くある必要はありませんが、失礼のない範囲で感謝と気遣いの言葉を添えましょう

互いに住んでいる地域が離れているのであれば、ご当地のものを贈るのもおすすめです。

ビジネス相手に向けた文例

ビジネス相手に向けた送り状では、厚かましさが出ないようにするためにも凡用性の高い言葉で簡潔にまとめると良いです。

感謝の気持ちと相手への敬意が伝わる文章をしっかりと綴るように意識して、手紙の文章を作成してみてください。

友人に向けた文例

ビジネス関係や親族宛のような文章の硬さで友人向けの手紙を書くと、かえって冷たい印象を与える可能性があるため、形式に捉われずに文章を作っても良いでしょう。

相手に家族がいるのであれば、家族みんなの健康を気遣う言葉を挟んでも良いです。

お中元の手紙同封はデパートでもできる?

デパートなどの店舗から直接お中元を送る場合は、添え状を準備して同封してもらえます。
ただし、配送の関係上、デパートや店舗によっては、手紙やメッセージカードなどの同封を受け付けていないケースもあるため事前に確認してください。
また、封をした状態では宅急便で一緒に手紙を送ることはできません。
新潟味のれん本舗では無料のメッセージカードサービスがございます。お客様が書かれたお手紙を商品に添えることも可能ですのでぜひご活用ください。

お中元の手紙で使える季節の挨拶を紹介

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お中元の手紙で使える便利な季節の挨拶をまとめて紹介します。

  • 酷暑の折 皆様にはご健勝のこととお喜び申し上げます
  • 盛夏の候 貴社ますますご清祥のこととお喜び申し上げます
  • 暑い夏が訪れましたが、お元気にお過ごしでしょうか
  • 猛暑が続いておりますが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか

またお中元を贈る時期に合わせて以下のような言葉を引用することもできます。

  • 6月:​​梅雨、入梅、向暑、初夏、薄暑
  • 7月:盛夏、大暑、炎暑、猛暑、酷暑

お中元は季節の贈り物です。できる限りその時期にあった言葉で手紙を綴ることができれば、受け取る側も季節を感じられるでしょう。

お中元の挨拶状のマナーとは?

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お中元の挨拶状に関するマナーは、時期と贈り方の2つに注意してください。
まず、挨拶状を送る時期は、品物に添える場合と品物が到着する前に送る場合の2通りがあります。

  • 品物に添える:自分で包装したり、ネットショップなどでメッセージ付きで送る場合は、品物に添え状を添える
  • 挨拶状を先に送る:品物に添え状が添えられない場合は到着の2〜3日前を目処に挨拶状を送る(フルーツなど生モノの場合は受け取り時期が遅れると腐ってしまうため要注意)

また、挨拶の方法は、手紙・ハガキ・メール・電話の4種類から選べるので、お中元を贈る相手との関係性に合わせて最適なものを選択してください。

  • 手紙:最も丁寧な手段(上司、ビジネス関係、習い事の先生など)
  • ハガキ:一般的な手段(誰に対してもOK)
  • メール:最も簡易的な手段(友人や両親など気の知れた関係性)
  • 電話:メールに続いて簡易的な手段(友人や家族など気の知れた関係性)

お中元の挨拶状について理解しよう

本記事では以下について解説しました。

  • 季節感ある挨拶を添えて感謝や健康への気遣いの言葉を綴ると良い
  • 長い文章を書かないのであれば、一筆箋を使う
  • お中元の流れは、季節の挨拶から始まり、感謝とお中元を送ったことを伝え、相手の健康を気遣いながら締めの言葉で終わる
  • お中元の手紙の内容は上司、ビジネス関係、先生、親族、友人など相手によって文章の硬さを変えてオリジナルティのあるものを作る
  • デパートからお中元を送る場合は添え状を用意してもらえることが一般的である
  • お中元の手紙は、贈る相手との関係性に合わせて最適な時期やパターンを選ぶ

お中元を通して気持ちを伝えられれば、その後も良質な関係性を築けるでしょう。
改まった贈り物ではありますが、厳しいルールがあるわけではないので、相手への思いを最優先にお中元の用意を進めてみてください。
また、お中元を送る際には、ぜひ新潟味のれん本舗のおせんべいを検討してください。
新潟味のれん本舗のおせんべいは、国産米を100%使用し、原料にこだわり、新潟より工場直送でお届けしています。
お中元やお歳暮の贈り物として多くの方にご用命いただいており、お気持ちのこもったお中元としてもおすすめです。