お中元のビジネスマナーを紹介|挨拶状の文面例も掲載

MINI COLUMN

お中元のビジネスマナーを紹介|挨拶状の文面例も掲載

2023.04.17

お中元は、親族以外にもビジネス相手や上司にも感謝の意を伝えるために贈りますが、プライベートでのやりとり以上にマナーや礼儀を重んじる必要があります。
お中元の送り方が間違っているからといってビジネスリレーションシップにヒビがはいるということはないにしても、相手からの信頼度が落ちるリスクは十分に考えられます。
この記事では、相手からの信頼を維持しつつ、良好な関係を築くために正しいお中元のビジネスマナーについて解説するので、参考にしてみてください。

お中元のビジネスマナーとは?

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お中元のビジネスマナーは、以下のとおりです。

  • 相手の地域の時期に合わせてお中元を送る
  • 挨拶状を添付する
  • 賞味期限が長いものを送付する
  • 高価すぎないものを送付する

それぞれのビジネスマナーについて解説します。

相手の地域の時期に合わせてお中元を送る

お中元は、暑中見舞い・残暑見舞いと異なり、贈る相手の住んでいる地域によって届けるべき時期が少しづつ異なりますので、相手に合わせることが大切です。

  • 北海道:7月15日〜8月15日頃(現在では7月初旬〜もOK)
  • 東北:7月上旬〜7月15日
  • 関東:7月上旬〜7月15日
  • 北陸:7月上旬〜7月15日
  • 東海:7月15日〜8月15日頃(現在では7月初旬〜もOK)
  • 関西:7月15日〜8月15日頃(現在では7月初旬〜もOK)
  • 中国:7月15日〜8月15日頃(現在では7月初旬〜もOK)
  • 四国:7月15日〜8月15日頃(現在では7月初旬〜もOK)
  • 九州:8月初旬〜8月15日頃

上記の地域別日程を参考にしたうえで、ご自身の住んでいる地域ではなく、贈る相手の住んでいる地域を基準に届くように準備しましょう。
万が一、時期を間違えてしまった場合は、のしの表書きを以下のように変更すれば失礼に当たりません。

  • 7月16日〜立秋前日:暑中御見舞・暑中御伺い
  • 立秋〜9月上旬:残暑御見舞・残暑御伺い

原則、お中元と暑中見舞いと残暑見舞いは、すべて夏の健康を願い、日頃の感謝を伝える目的がありますので、どちらかを送れば大丈夫です。

挨拶状を添付する

お中元は、品物のみを送ることもありますが、それだけでは形式的すぎるため、相手に夏の健康を願いつつ、日頃の感謝を伝えるための挨拶状を添付すると印象が良いです。
挨拶状には、細かい関係性のことや実際の出来事を記す必要はなく、夏の暑さに言及しつつ、今後もよろしくお願いいたしますという内容があれば問題ありません。
生モノなどを贈るのであれば、品物が届く2、3日まえに挨拶状を別に送付しておくと、スムーズに受け取り作業ができて良心的です。

賞味期限が長いものを送付する

お中元は、ビジネスのつながりが多い人ほど複数の人から品物を受け取るため、賞味期限が短いものを送ってしまうと無駄になってしまう懸念があります。
付き合いが長く、本当に相手が喜ぶのであれば賞味期限・消費期限が短くても問題ありませんが、そうでなければ長持ちする品物を選ぶようにしてください。
食べ物や飲み物など口に入れる品物で好みを把握できていないのであれば、ギフトカタログなどを贈ることで相手に好きなものを選んでもらえて安心です。

高価すぎないものを送付する

お中元は、原則贈り合いをするものですので、極端に高価なものを届けてしまうと、相手側にプレッシャーを与えかねないため値段設定は注意しましょう。
強い繋がりのあるクライアントや長年お世話になっているビジネスパートナーであれば、ある程度高価なものでも失礼に当たりません。
ただし、お互い同じような立場で関係を築いている相手に贈り物をする場合は、もらって負担にならない程度の額の贈り物をしてください。

会社宛に送付するお中元の挨拶状の文面例

会社の一員として別の企業にお中元を送る場合は、個人間でのやりとりをする際の文面とは少し異なりますので、注意してください。

上記のように「(個人名)さま」ではなく、「貴社」と言い換えることで、個人から企業への贈り物に変換できます。
多少堅苦しい表現に思えたとしても、文面上では噛み砕いた表現よりも適切であると認識されているため、例文をもとに挨拶文を作成してみてください。

お中元を持参する際のマナーとは?

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お中元を持参する際のマナーは、以下のとおりです。

  • 事前に連絡を入れる
  • 紙袋に入れる
  • 適した場所で渡す

それぞれのマナーについて解説します。

事前に連絡を入れる

お中元を直接渡しに行く場合は、事前に連絡を入れて、オフィスに行ったときに誰かが受け取れるかどうか、迷惑なタイミングではないかを確認しましょう。
何の連絡もなしにオフィスに出向いてしまうと、誰も出勤しておらず無駄足を踏むことになったり、忙しい時間に出向いてしまうと相手に気を遣わせることになってしまいます。
誰もいないオフィスに行ったことが知られれば、相手に申し訳ない気持ちを芽生えさせてしまうため、気持ちよくやりとりをするためにも都合の良い時間を尋ねましょう。

紙袋に入れる

お中元を直接渡しに行く場合は、紙袋に入れて、形が崩れたり汚れたりしないようにカバーして、持ち帰りやすいように工夫しましょう。
品物にはのしをつけてもらったり、挨拶状を添付したりするため、包装された状態で渡すことは、直接的すぎて失礼に当たります。
紙袋を用意すれば、包装された部分を汚すことなく、中身も見えない状態で楽に持ち帰ることができるため相手への気遣いにもつながります。

適した場所で渡す

お中元を直接渡しに行く場合は、適した場所で渡すことを意識して、周りに人が多くいたり、公共の場ではなくプライベート空間でやりとりしましょう。
他の企業に勤めている人たちが行き交うフロントフロアや他の部署の人たちが作業をしているオフィスでお中元を渡すと、周りの目が気になってしまうものです。
大抵の場合は、社長室や会議室などに通してもらえますので、プライベート空間が確保されたタイミングで渡すようにしましょう。

ビジネス相手にお中元を渡す際には発送でも大丈夫?

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結論からお伝えすると、お中元の渡し方は、発送と訪問のどちらでもビジネスマナーに反するということはありませんので安心してください。
頻繁に直接会う機会が多くあるのであれば、直接感謝の気持ちを伝えるという意味を込めて訪問型を選んでも良いでしょう。
また、発送であれば相手の忙しいタイミングなどを気にする必要がないため、お互い気を遣わずにお中元を渡せるというメリットがあります。

取引先に渡す人気が高いお中元

取引先に渡す人気が高いお中元は、以下のとおりです。

  • 洋菓子のお中元
  • 和菓子のお中元
  • ひんやりスイーツのお中元
  • ジュースのお中元
  • コーヒーのお中元
  • ビールのお中元
  • 紅茶のお中元

それぞれの品物についておすすめポイントとメリットを解説します。

洋菓子のお中元

洋菓子は、大人数で一緒に食べることができたり、来客に出すものとして提供できたり、もらっても何かしらで消費しやすい品物です。
最近では、高級ホテルがお中元用に洋菓子を販売していたりするため、味のクオリティにこだわりがある方でも満足できること間違いなしです。

和菓子のお中元

和菓子は、上品なイメージがあり、夏に食べやすい品物も多くあるため、年配の取引先の方に選ぶ人が多くいる印象です。
羊羹や米菓など物によっては半年ほど賞味期限があったりするため、ゆっくりと楽しめる点も和菓子の魅力と言えるでしょう。

夏ギフト特集

ひんやりスイーツのお中元

ゼリーやプリンなど冷蔵庫や冷凍庫で冷やしてから食べると美味しいひんやりスイーツは、夏の時期のお中元にぴったりです。
暑い夏を健康に乗り切ってくださいという思いも伝わりやすい一品です。

ジュースのお中元

最近では、高級果物屋が夏の季節にぴったりのフレッシュジュースを販売していたり、お中元用のジュースのバラエティは豊かになりつつあります。
また、夏バテによく効く野菜ジュースやオーガニックなど健康志向の方に喜ばれるジュースを選ぶのも良いでしょう。

コーヒーのお中元

コーヒーは、賞味期限・消費期限が長く、オフィスに置いておくだけで手軽に飲んでもらえるため、取引先に送るお中元として重宝されています。
飲み比べができるものもあるため、普段は飲むことがなさそうな高級感のあるブランドを贈るのも良いでしょう。

ビールのお中元

夏のお中元といえばビールと考えている人も多いですが、お酒好きな方に送るのであれば、間違いなく喜んでもらえるでしょう。
賞味期限・消費期限も長いため、お中元をたくさんもらうような方に送る場合でも喜ばれること間違いなしです。

紅茶のお中元

紅茶はコーヒー同様にオフィスに置いておくことで社員の方たちが気軽に飲める品ですので、取引先に送るお中元として重宝されています。
一括りに紅茶と知っても香りから風味までさまざまですので、飲み飽きることなく最後まで楽しんでもらえるでしょう。

取引先へのお中元の相場とは?

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取引先へ贈るお中元の相場は、関係性によって異なりますが、一般的には3,000〜5,000円と言われています。
複数の取引先に挨拶回りをするのであれば、1,000〜1,500円ほどでささやかな気持ち程度の品物で十分です。
一方、社長や個人に向けて特にお世話になった方に対して贈るのであれば、8,000〜10,000円ほどのお中元の品を用意すると失礼に当たりません。

企業からのお中元にお返しは必要?

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会社宛にお中元が届いた場合、お付き合いによって同等もしくは半返し、三分返しの品物をお返しをするのが一般的です。
注意点として、頂いた品物よりも高価なお返しの品物を用意することは失礼に当たるので気をつけてください。
お盆休みなどでオフィスが閉鎖されていることが多い時期ですので、賞味期限・消費期限が短いものを避けると良心的です。

お中元訪問のアポメールの文面例

お中元を渡すために企業を訪問したい場合は、必ず事前にアポ電話もしくはメールで、迷惑にならないかどうかを確認する必要があります。
「お中元を渡したいです」と直接的な表現をするのではなく、以下のように婉曲な表現を使うと相手に気を遣わせずに済みます。

極力、早朝や昼休憩の時間を避けて、10〜11時もしくは14〜16時頃で提案しましょう。

ビジネス相手へのお中元について理解しよう

この記事の結論をまとめると、

  • お中元のビジネスマナーとして贈る時期、のし、挨拶状、賞味期限、品物の価格に気をつける
  • 会社宛にお中元の挨拶状を贈るのであれば、個人名ではなく「貴社」を使う
  • お中元を持って訪問する場合は、事前連絡、紙袋の用意、渡す場所に気をつける
  • 基本的にお中元は訪問でも発送でもどちらでもOK
  • 取引先に渡すときに人気のお中元として洋菓子、和菓子、スイーツ、コーヒー、ビール、紅茶などがある
  • 取引先へのお中元の相場は、相手との関係性や相手の立場に合わせて1,000〜10,000円で用意する
  • 企業からお中元が届いたら、届いた品と同等もしくはそれ以下の品で返す
  • お中元訪問をする際は相手の迷惑にならない時間帯でアポを取る

ビジネスでのクライアントや取引先を相手にする場合は、親族や友人に贈るお中元以上にマナーに気をつける必要があります。
お中元マナーを大きく破ってしまうと気づかないうちに信頼を無くしてしまうケースもあるため、この記事を参考にしてお中元の準備を進めてください。
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